平素より、一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)の活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
このたび、LEED*1の次期バージョンであるv5における喫煙室の扱いをU.S. Green Building Council(USGBC)と協議するにあたり、LEEDユーザーを始め建築・不動産に関わる立場におられる皆様にご意見をいただきたく、LEED認証と喫煙室に関するアンケートを実施することになりました。本アンケートでは、日本における喫煙室設置のニーズを正しく把握し、LEED v5においても所定の要件を満たす日本プロジェクトに喫煙室設置の代替パスを適用できるようにUSGBCに交渉する際のデータを整備したいと考えております。
お忙しいところ恐縮ではございますが、アンケート回答にご協力の程よろしくお願いいたします。
*1 LEED: 世界標準の環境評価ツールの一つ、開発運営元は米国機関であるUSGBC
◇アンケートの回答方法
以下の回答フォームにてご回答をお願いいたします。
https://forms.office.com/r/KrrWikMx0R
法人の方は法人組織としてのご回答の他、ご回答いただく方のご意見を記載いただくことでも構いません。また、アンケートの回答は統計的に処理され、特定の個人・法人が識別できる情報として、公表されることはありません。
【回答期限】9月27日(金)23:59まで
【設問数】7~10問
【所要時間】約5~10分
*必須の質問です
◇アンケート実施の背景
LEEDでは、現行バージョンのv4より「屋内完全禁煙の必須要件」が設けられており、建物内を完全禁煙(屋内喫煙室設置不可)にする必要があります。敷地内屋外に喫煙場所を設置したい場合は、建物の出入口、開閉可能な窓、外気取入口から一定距離離れた場所に屋外喫煙所を設置し、屋外喫煙所以外の敷地内は禁煙にしなければなりません。
しかし、東京都をはじめ全国主要都市の中心部の全体や一部分、また主要な駅前が路上禁煙地区として条例で定められており、そのような地域では屋外や路上で禁煙ができません。また、都市の中心部では敷地境界線ぎりぎりに建築することが多いため、敷地内に要件を満たす屋外喫煙所を設置することが物理的に難しいケースが多くあります。また、行政から喫煙室の設置を要請されるケースもあります。このような事情があり、年々喫煙率は下がっているものの、屋内喫煙室が設置継続されていると考えています。
日本特有の路上禁煙条例や建築事情があるとはいえ、喫煙室を設置している建物はv4以降でLEED認証取得ができないことを解消するために、2014年から2015年にかけてGBJがUSGBCと協議を重ねた結果、日本のLEEDプロジェクトに喫煙室ACP(路上禁煙条例で路上禁煙地区に設定されている地域では、一定の要件を満たす喫煙室の設置を認めてもらう代替パス、その他詳細な要件あり)が適用できるようになりました。この喫煙室ACPは、東京都内をはじめ、都市の中心部に立地するLEEDプロジェクトの認証取得に大きな貢献をしてきました。
2024年4月にリリースされたLEED v5パブリックコメント版にも屋内完全禁煙の要件がありますが、v4と異なり喫煙室ACPの使用が認められておりません。このままでは、v5が適用されると喫煙室を設置している建物ではLEED認証取得ができなくなります。そこで、GBJでは5月にパブリックコメントを提出し、また8月には正式な要望書をUSGBCに提出いたしました。次のステップとして、近日中にUSGBCと正式な協議を開始することになっていますが、この協議の際に日本における喫煙室設置のニーズを示すためのデータを本アンケートで収集したいと考えています。
以上
「LEED認証と喫煙室に関するアンケート」についてのお問い合わせ先
一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)事務局
メールアドレス:gbj-adminioffice@gbj.or.jp