COVID-19による、公平な空間づくりのためのツールとしてのユニバーサルデザイン

建物、空間、コミュニティの公平性を実現することは複雑な課題であると同時に、改善の余地があることはいうまでもありません。COVID-19の影響を最も受けたのも、貧困層や社会的弱者であるといわれていますが、雇用機会の減少、低賃金、経済的不安定に悩まされており、そのリスクはさらに高まっています。そして、慢性的な基礎疾患を抱えている人にとって外出はリスクが高く、ノートパソコンや高速インターネットを確保する経済的余裕がない人は、オンラインでの仕事または教育を受けることはできません。これらの課題に対して、ユニバーサルデザインは公平で包括的な環境づくりを促進するための重要なツールとなります。

ユニバーサルデザインは、米国および国際的に、プランナー、デザイナー、政策立案者の間で学際的な関心を集めています。最近、米国ランドスケープアーキテクト協会はユニバーサルデザイン戦略を発表したように、ユニバーサルデザインが現代の最も差し迫った公平性の課題のいくつかを解決するのに役立つように進化し続けています。

 

著者:メイ・リー Mei-Yee Man Oram, ヴィクトリア・ランティーニュ Victoria Lanteigne

 

IWBI 記事 原文(2020.9.1):
https://resources.wellcertified.com/articles/universal-design-a-tool-for-creating-equitable-spaces-after-covid-19/

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