USGBCが制度設計をし、GBCIが審査をする評価認証プログラムに、ランドスケープに特化したSustainable SITES Initiative、略してSITESが加わり、v2からは米国外での適用も可能になりました。これまではともすると過小評価されがちであった土壌、植物、水、ハードスケープの総体としてのランドスケープのもたらす便益を捉え直し、正しく価値化(マネタイズ)しようとする仕組みです。2015年に国土交通省が発行した国土形成計画にも記載され、最近日本でも注目が高まっているグリーンインフラの設計・技術・管理指針であり、定量的に評価するシステムでもあります。LEEDとは違い、特に建物がないプロジェクトでも評価対象になるため、公共公園、公開空地、商業地や住宅地などにデザインされる都市のオープンスペース、民有地緑化、屋上庭園、ストリート・スケープ(街路のデザイン)、大学キャンパス、美術館や病院に併設された緑化空間なども認証の対象となります。最低必要面積は186㎡(2,000平方フィート)と下限は定められていますが、上限は特になく、日本でも規模の大小を問わず取り組みが始まっています。
日本国内でのSITES認証プロジェクト
プロジェクト名 | 所在地 | 面積 | Project type | level | 認証取得 | 詳細 | GBJ資料 |
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TOKYOTORCH 常盤橋タワーSITE | 東京 | 10,562㎡ | Commercial | ゴールド | 2022年3月 | https://sustainablesites.org/node/8476 | TOKYO TORCH 常盤橋タワー |
大和ハウスグループ みらい価値共創センター | 奈良 | 18,818㎡ | Commercial | ゴールド | 2021年12月 | https://sustainablesites.org/node/8467 | 大和ハウスグループ みらい価値共創センター |
竹中技術研究所 調の森 SHI-RA-BE | 千葉 | 8,634㎡ | Commercial | ゴールド | 2021年9月 | https://sustainablesites.org/node/8461 | 竹中技術研究所 調の森 SHI-RA-BE |
深大寺ガーデン | 東京 | 1,335㎡ | Mixed Use | プラチナ | 2019年3月 | https://sustainablesites.org/node/8478 | 深大寺ガーデン |
グリーン・ワイズ本社屋上庭園 | 東京 | 1,500㎡ | 複合用途 | ゴールド | 2018年1月 | https://sustainablesites.org/green-wise-headquarters-roof-garden | グリーン・ワイズ本社屋上庭園 |
HARUMI FLAG | 東京 | 非公表 | 複合用途 |
2022年11月現在
SITES解説
第70回セミナー[資料] ランドスケープ評価認証制度SITESの紹介・事例・展望
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