HKSシカゴは、オフィスの概日照明と空気循環システムを改良した際、天井や壁だけでなく、その後に行われた評価も行った。HKSは、ワークプレイスデザイン、日照、関連するLED照明システムおよび制御を活用した統合設計プロセスを採用した。また、ディフューザーで空気を送り込む置換換気システムを採用し、室内大気質の向上、省エネルギー、騒音対策、快適性の向上を実現した。チームは、トリプルボトムライン分析によって、これらの機能強化の性能と影響を評価した。結果、460万ドルの正味現在価値が見出され、コスト中立を保ちながら人の健康とパフォーマンスを向上させることができた。
最近のIWBIのウェブキャストで、HKSシカゴの建築工学物理学ディレクターであるトミー・ザクゼウスキー博士は、人間の健康を第一に考えた統合的なアプローチによって、いかに大きな投資回収を実現したかを紹介した。HKSの事例は、ウェブキャストのテーマである「Investing in Health Pays Back(健康への投資は報われる): 健康的な建物と健康的な組織のためのビジネスケースの背後にある研究が益々増加する」に合致する。このウェブキャストでは、健康への投資のビジネスケースの情報及び強化の研究について示された。
IWBI 記事 原文(2023.4.4):