脱炭素化を進めるための改正は2024年7月に施行
建築物の材料の製造、輸送、設置、維持管理、解体、廃棄物処理から排出されるエンボディド・カーボンは、建築政策で必ずしも対策されていない。これは、マテリアル(材料)のサプライチェーンが非常に複雑であること、脱炭素化に対する技術的障壁があること、標準化されたデータがないことなど、いくつかの要因によるものである。しかし、しっかりとした対策を講じなければ、建築セクターの総排出量に占めるエンボディド・カーボンの割合は将来的に増加傾向にある。カリフォルニア州は、数十年にわたり建築基準法をリードしてきた。1970年代にはエネルギー基準法を制定し、過去10数年間はCALGreenとして知られる州全体のグリーン建築基準法を制定してきた。2023年8月、カリフォルニア州建築基準委員会と州建築士局は、2つの建築基準法改正を全会一致で承認し、カリフォルニア州はエンボディド・カーボンの削減を義務づける初の州となった。
USGBC articles 原文(2023.9.8)
https://www.usgbc.org/articles/california-code-update-aims-reduce-embodied-carbon