再生型建築デザインにおける5つの基本原則

 

LEEDフェローの Eddy Santosa氏が、再生型(regenerative)デザインの目標を達成するために設計者が留意すべき要素について説明します。

再生型建物の設計や既存建物のサステナブルな推進の場合に、より良い結果を達成するために実装すべき5つの主要なデザイン原則があります。

 

1. エコシステム中心のデザイン
生物システムの相互関連性を認識し、自然の要素とプロセスを統合することで生態系の健全性を高めることを目指す必要があります。既存のエコシステムとその生物をマッピングすることで実践できます。地元の生物多様性を支援する外構を設計し、在来植物を使用し、生息地の回復を促進するだけでなく、建物はエコシステムの強化に積極的に貢献できます。

2. 社会的ウェルビーイングのデザイン
個人や建物居住者だけでなく、社会的交流や多様なニーズを高める社会的ウェルビーイングのためのデザインを実装する必要があります。そのためには周辺地域、コミュニティ、都市に社会的交流の機会を追加し、コミュニティの結束と包括性を育む必要があります。この社会的評価には、交通、公共空間と公共サービス、商業サポートを含める必要があります。

3. 繫栄指向のデザイン
経済システムがより大きなエコシステムの一部であることを認識し、環境的および社会的目標に沿ったビジネスモデルの作成が含まれます。既存の地域経済と生活の質の向上に重点を置き、企業がコミュニティに投資し、雇用を創出し、経済成長を促進することを奨励します。

4. サーキュラー・エコノミーのデザイン
材料のループが循環することに重点を置いており、設計では材料の選択に関係します。建材は、無限にリサイクル可能または生分解性になるように意図的に設計する必要があります。目標は廃棄物を出さずに材料が連続ループで循環するようにするか、時間の経過とともに自然分解できるようにすることです。

5. 解体を考慮したデザイン
ライフサイクルの終わりに簡単に分解できる製品や構造物を作成することを強調しています。分解を考慮して設計することで、部品の効率的なリサイクル、修理、再利用が可能になります。

 

USGBC articles 原文(2024.7.24)

https://www.usgbc.org/articles/five-key-principles-designing-regenerative-buildings

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