USGBCがCOP16に認定オブザーバーとして初参加
生物多様性は、世界経済、人々、地球にとってきわめて重要です。世界のGDPの半分以上にあたる推定44兆ドルの経済的価値の創出は、自然と生態系に依存しています。しかし、生物多様性の減少、ある地域における種や生物群集の数、遺伝的多様性、多様性の減少は悪化の一途をたどっています。
生物多様性の減少を遅らせるため、生物多様性条約は2022年のCOP15で昆明・モントリオール生物多様性世界枠組み(GBF)を採択しました。GBFは、2050年までに世界の生物多様性の損失を減速させ、最終的に逆転させるための長期目標と短期目標を定めています。約200カ国がGBFに署名し、自然生態系の保護をコミットしています。
10月21日から11月1日までコロンビアのカリで開催されるCOP16では、生物多様性と自然ベースの解決策を求める世界的な機運をさらに高めていくことが求められています。COP16はGBFの実施を中心に、世界の指導者、企業、非政府組織、提唱者が一堂に会し、生物多様性保護のための解決策を議論します。
COP16でのUSGBC
今回初めて、USGBCはCOP16に認定オブザーバーとして参加し、生物多様性の減少を逆転させ、生物多様性の価値を高めるための建築環境のための実践的な解決策を推進するために、国際社会と関わりを持つことになります。世界経済フォーラムの報告書によると、世界の生物多様性損失の80%近くは、農業、資源採掘、エネルギー、建築環境が寄与していると推定されています。したがって、建築環境には、生物多様性を保護、促進、回復する責任と余地があります。
USGBCは、LEEDやSITES評価システムなど、建築環境における生物多様性を保全するための実用的なツールを提供しています。USGBCは、2023年版報告書「不動産と生物多様性」のような重要なリソースを発表しています: COP16では、さらなる生物多様性と自然に関するリソースを発表する予定です。
COP16でUSGBCが予定しているイベントや講演の詳細については、COP16のページをご覧ください。
参加する
COP16に現地参加はできないが、興味があるという方はいますか?開会本会議と閉会本会議、作業部会セッションは、国連ウェブTVでライブストリーミングされます。また、IUCNパビリオンからのライブストリーミング・イベントも予定されています。
USGBCは、COP16と建築環境における生物多様性保全の重要性について、グリーンビルディング・コミュニティに最新情報を提供し続けます。
USGBC articles 原文(2024.10.15)
https://www.usgbc.org/articles/usgbc-attending-cop-16-biodiversity-preservation-built-environment