世界的な気候変動目標を達成するためには、エネルギー効率の改善を2倍にする取組みが必要

2023年12月12日

Sabine Rogers

 

世界全体で年間4%改善すれば、2050年までにネット・ゼロを達成可能

 

国際エネルギー機関(IEA)の最新レポートによると、今世紀半ばのネット・ゼロ・エミッションの目標を達成するためには、世界のエネルギー効率を2倍にする必要があり、少なくとも世界全体で年間4%のエネルギー効率の改善が求められています。この目標を達成すれば、エネルギーコストを3分の1削減し、450万人の雇用を創出し、70億トン以上の炭素排出を削減可能で2050年にネット・ゼロを達成できると国際エネルギー機関(IEA)は予測しています。

 

エネルギー効率の倍増は不可欠であり達成可能

 

国際エネルギー機関(IEA)のレポートによると、90%の国が過去10年間に少なくとも一度はエネルギー効率の4%改善を達成しています。実際、米国は2023年に年間4%の改善を達成しました。しかし、その改善率を複数年にわたって維持できている国はほとんどありません。今年、世界平均の改善率は1.3%に低下しましたが、これは国によってばらつきがあり、猛暑やエネルギー大量消費型ライフスタイルの増加といった反作用的要因を反映しています。
年間4%の目標を達成するには、エネルギー効率改善への投資とその普及を加速させる必要があります。国際エネルギー機関(IEA)は、目標を達成するためには、2030年までの世界の年間投資額が現在の3倍、年間1兆5,000億ドル以上になることが必要だと予測しています。

 

USGBC articles 原文(2023.12.12)
https://www.usgbc.org/articles/progress-energy-efficiency-must-double-meet-global-climate-goals

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