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第2回 GBJ学生オピニオン・チャレンジ2021 募集要項
一般社団法人グリーンビルディングジャパン(以下、GBJ)では、高校生・大学生の皆さんを対象とするレポートコンテスト「GBJ学生オピニオン・チャレンジ」を開催いたします。
このコンテストでは「私たちのグリーン・フューチャーをつくろう!」をテーマとし、レポートによる一次審査(応募締切:2021年9月10日)を経て、最終審査参加者を選出のうえ、本人オンラインインタビューにおいて審査員との質疑応答を行い、各賞を決定します。これからの日本、そして世界を担う学生の皆さまの意見・アイデアを発信する貴重な場になるものと考えております。多くの学生のご応募をお待ちしています。
テーマ:
私たちのグリーン・フューチャーをつくろう!
~グリーンビルから始まる未来~
【趣旨説明】
一般社団法人グリーンビルディングジャパン
学生オピニオン・チャレンジ審査委員長
平松宏城
世界は、コロナパンデミックからの復興と脱炭素経済への転換を同時に目指しています。これは大人だけではなく、若者たちにも大いに関係する話です。時代遅れになった社会形態や都市インフラを再定義し、根底から更新しうる未来(フューチャー)の可能性があるからです。
例えば、徒歩や自転車で通学・通勤できる安全な街路ネットワーク、ゆったり寛げる都市公園、貸付ではない奨学金制度の充実、挨拶を交わし合い、心身の健康と多様性豊かで住みやすいコミュニティ、非正規雇用者やシングルマザーなどへのセーフティ・ネット、健康を支える新鮮な食物へのアクセスなど、世の中全体を作り替える絶好のチャンスです。
これからの経済や社会は、より知識重視へと向かい、シェアリングエコノミーや非接触・非物質化が進み、都会と地方を軽々と行き来する拠点の分散が進み、多様なライフスタイルへの関心が高まるでしょう。これまでGDPなどの経済指標で計測される経済成長のみが第一だった社会の意識が今後は個々人の身の回りの生活や幸福に向かうと思います。その時、「価値」は多様化し、捉えづらく、見えづらくなっていき、従来の単一的な価値基準では測りえなくなることが予想されます。その中で私たちグリーンビルディングジャパン(“GBJ”)が目指しているのは、その見えづらい価値を「評価」する手段を確立し普及することで「見える化」することです。
そのために求められているのは、斬新な視点からのアイディアとそれを実現するための分野を越えた協働です。GBJには様々な専門領域の人が集まり、地球規模の新しいスタンダードを研究・発信していますが、学生の皆さんによる課題解決に向けた様々な考察と提案、未来を再構築するための斬新なアイディアを募り、共にそのアイディアを評価し前に進むことを期待し、2020年に「学生オピニオン・チャレンジ」を計画・実行し、世代を超え非常に多くの成果を得ることができました。2020年の成功を踏まえ、今年は2年目になります。初回よりも更に多くの未来(フューチャー)に向けてのアイディアが集まることを願い、多様な分野、専門の学生の皆さんからのご応募をお待ちしています。
募集部門
【高校生の部】
字数 :本文3000字~5000字程度(図表添付可)のレポート形式とします。
応募資格:高校、高等専門学校(1~3年)に在籍している学生(国内外、国籍は問いません)
※2名以上のグループによる応募も可能です。
賞 :最優秀賞 1作品(賞金10万円)、優秀賞 2作品(賞金5万円)、奨励賞 数作品(賞金3万円)
※応募状況により変更の可能性があります。
【大学生の部】
字数 :本文3000字~5000字程度(図表添付可)のレポート形式とします。
応募資格:次世代の主役となる大学院、大学、短大、高等専門学校(4~5年)、専修学校に在籍している学生(国内外、国籍は問いません)
※2名以上のグループによる応募も可能です。
※大学進学に向け勉強している大学受験資格を持つ学生の方は、大学生の部にご応募ください。
賞 :最優秀賞 1作品(賞金10万円)、優秀賞 2作品(賞金5万円)、奨励賞 数作品(賞金3万円)
※応募状況により変更の可能性があります。
応募にあたっての留意事項
- 応募いただくレポートは、日本語で執筆された、自作で未発表のものに限ります。
- レポートの字数制限は本文を対象とし、「タイトル」や「出所の記載」「注釈・凡例」「参考文献一覧」などは字数に含みません。レポートの中で、他の著作物を引用する場合は、その箇所を明記するとともに、レポートの最後に出所を記載してください。
- GBJ指定の応募用紙を使っていないものは審査対象外になります。
- 他のコンテストなどに同一のレポートを多重応募することは禁止とします。
- 入賞したレポートの著作権は本人に帰属しますが、GBJは印刷物、WEBサイト等にレポートを掲載することができるものとします。
- 入賞したレポートのタイトルと入賞者の氏名・学校名・学年を公表させていただくことをご了承ください。
応募方法
提出方法:以下の「応募用紙」をダウンロードし、必要事項とレポート(本文、要約)を記入して、A4版Wordファイル形式(PDF可)のデータを事務局宛てにE-MAILに添付の上、送付してください。
郵送による資料提出(応募用紙と本文を封筒に入れ郵送)も可能とします。
【E-MAIL】 report-contest@gbj.or.jp
【宛 先】 『GBJ学生オピニオン・チャレンジ』事務局
【件 名】 「第2回GBJ学生オピニオン・チャレンジ応募(お名前)」
【郵送の場合】〒102-0073 東京都千代田区九段北4-3-26 N-cross KUDAN 2F
一般社団法人グリーンビルディングジャパン
『GBJ学生オピニオン・チャレンジ』事務局 宛
※応募者の個人情報は、『GBJ学生オピニオン・チャレンジ』関係の連絡・発表以外の用途には使用しません。
※メール受信時に事務局より送付する自動返信メールが届かない場合には、エラーの可能性があるため、お手数ですが改めてご連絡をお願いいたします。
募集期間
2021年6月14日(月)~9月10日(金)
オンライン送信:締切日当日24時までに事務局で受信したものが有効
郵送の場合には、2021年9月10日(金)消印まで有効とします。
審査方法
GBJ運営委員会(理事及びレポートコンテスト担当者)によるレポートの一次審査を経て、最終審査候補者を選出のうえ、本人オンラインインタビュー(2021年10月下旬予定:電話又はWeb会議システム)において審査員との質疑応答を行い、各賞を決定します。
審査は、学校名や氏名などの応募者属性を秘匿し、厳正に行います。
最終審査候補者へは、メール又は電話にてご連絡いたします。
審査における評価ポイント
以下の評価軸に基づき審査を行います。
- 現状認識と課題設定(世界と日本、現在と将来という視点からの課題把握)
- 構想力(現状認識に基づき、自分自身の考えを展開しているか)
- テーマの新規性、独自性 (他人の意見や論考の単なる引用・切り張りでないこと)
- 社会課題の解決に繋がる提案(目指す未来・社会を具体的に捉えた提案か)
コンテストに関するお問い合わせ先
一般社団法人グリーンビルディングジャパン
『GBJ学生オピニオン・チャレンジ』事務局
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-3-26 N-cross KUDAN 2F
E-mail: report-contest@gbj.or.jp
主催 一般社団法人グリーンビルディングジャパン
協賛 Eminence Partners 合同会社 http://eminence-partners.com/
ポスター
A4版 PDF (2.58MB), A3版 PDF(7.0MB)
学校などで掲示いただける場合はA3ポスターを郵送いたしますのでご連絡ください。
参考 第1回学生オピニオン・チャレンジ
発表会
第1回参加者の感想
吉野 知明 さん
私は、自分が普段生活する都市において、どんな環境配慮がなされ、それをどう評価しているかに興味があり、参加を決めました。グリーンビルについて、ほとんど前知識はありませんでしたが、応募に際して調べる中で、国内外の様々な取り組みについて知ることができ、充実した学びの機会となりました。また、第一線で活躍されている審査員の方々から、私の提案した「地図化」のアイデアに対して、関連した先進的事例の紹介など、フィードバックを頂くことができ、さらに関心が高まりました。進化を続けるグリーンビルの考え方はとても面白く、今後のさらなる発展に注目するとともに、一学生として関わることができたらと思っています。
武藤 宝 さん
生きた植物を建築物とうまく統合させることに興味があり、壁面緑化について検索していたところインターネットを通じてGBJを見つけ、本レポートコンテストに挑戦してみようと思いました。
レポートを書くにあたって、実際に緑を取り込むためのアイデアを思案していましたが、例えば植物の管理にコストがかかるなどの課題に気づき、また植物の管理にかえって多大なエネルギーがかかってしまうというジレンマに陥ってしまい、難しい問題であると実感しました。
今後も21世紀が抱える地球温暖化を見据えながら、建築物や都市の環境性能について考えていきたいと思います。
西谷 茉莉 さん
私は自分の住んでいる街で同級生と環境活動をしているのですが、(@aomidori_seta3)活動中に街の人と関わる機会が多くでき、その時からコミュニティーのパワーをひしひしと感じました。
その、なんとなく感じていた思いをオピニオンチャレンジのテーマにし、言語化することで、自分の考えや価値観を明確にすることができました。みなさんが興味のあることは多分何かしらグリーンビルディングに結びつけられます。(グリーンビルディングって、健康、ウェルビーイング、コミュニティー、交通手段、エネルギー、空気などすごく幅広い分野を含んでいるんです!!)
だから、普段から感じていることを言語化して、チャレンジに応募してみてください。
今私はオピニオンチャレンジを終えた後のイベント後、大江さんと共に『星空が輝く都市空間の提案
-和紙の光が生む星明かり-』のアイディアを基にしたプロジェクトを始めています。
最初は、いざ始めようと思っても、何から手をつけていいのか分からなかったのですが、GBJの審査員の方に相談したところ、目的を達成するために可能なアプローチをいくつも示唆して下さりました。他にも、挑戦することや過程を発信することの大切さなど、プロジェクトの鍵となることを多く教えていただきました。
私は、オピニオンチャレンジでは原稿を提出して終わりではなく、提出する過程はただの始まりに過ぎないと思っています。オピニオンチャレンジ終了後に参加者や審査員の方との交流する機会が設けられたり、様々な機会が継続してあります。
そして、なによりも私たち若者が本気で取り組めば、GBJもそれに応えてくださります!みなさんも、ぜひ自分の想いをぶつけるところから、新たな世界へ踏み出してみてください。
最後に
https://www.instagram.com/aomidori_seta3/
私はオピニオンチャレンジでコンポストプロジェクトを提案したのですが、形を変えて、地元の児童館で段ボールコンポストコミュニティ作りに挑戦してます。インスタグラムで発信しているので興味があればクリックしてみてください。
参考
グリーンビルとはなんだろう
第59回GBJセミナー[資料] 気候変動危機:その課題と解決策 “Our Climate Crisis: Challenges & Solutions“
第63回GBJセミナー[資料] こんな仕事があったんだ!未来をつくるグリーンビジネス