第30回GBJセミナー[講師の音声付資料]【LEED Talk】LEED V4で求められるマテリアル、製品とは

2016年12月19日(火)開催 <募集時セミナー案内はこちら>

 

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第30回GBJセミナー

主題:第30回GBJセミナー【LEED Talk】LEED V4で求められるマテリアル、製品とは 

日時:2016年12月19日(火)18:30~20:00

会場: アズビル株式会社 本社会議室

 

講師の音声付資料 目次

 

1.LEEDV4 NCマテリアルクレジットの概要:イントロダクション

  <前田建設工業株式会社 調達部 林 昌明氏>

製品の環境情報の明示、原料の採取、材料の成分

 

2.EPD認証について:製品の環境情報の明示クレジット関連

  <一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)柳澤 衛 氏>

International EPD(EPD)の概要 、EPDで公開する内容、EPDのルール(要求事項)、建築・建設関連EPDのストラクチャー、検証員(Individual Verifiers)、国境を越えた認証、建築・建設業界におけるEPD、発行されている建設・建築関連PCR、建設・建築関連制度におけるEPDの評価、審査登録までの流れ、EPD審査登録までのフロー、審査から認証までのフロー、費用、お問い合わせ

 

3.エコリーフ認証について:製品の環境情報の明示クレジット関連 【会員限定公開 このページの最下部に表示します】

  <一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)片岡 顯 氏>

Environmental Product Declaration (EPD) 、環境製品宣言、ISO Type III 環境ラベル、(一社)産業環境管理協会 (JEMAI) の実施業務概要、エコリーフの概要、ISOの環境ラベルに関する規格、JEMAI環境ラベル事業について、エコリーフでの製品環境情報公開例、エコリーフ登録・公開状況、エコリーフ登録製品例、申請~公開までの流れ、Product Category Rule (PCR):製品カテゴリールール、製品にあったPCRを選ぶ、建築関連の認定済PCRの製品区分、LCAの算定、データ収集について、検証書類の作成、第三者検証、検証費用、登録・公開、登録・公開の更新、登録・公開更新料、研修会・イベント、JEMAI環境ラベルプログラムの統合について、統合ラベル:検証~レビューのプロセス/手順、統合ラベルプログラムの運用開始についてのご案内、検証~レビューのプロセス/手順、2017年4月までのスケジュール

 

4.Cradle to Cradle認証:材料の成分クレジット関連

  <池上産業株式会社 坪倉 真琴 氏>

C2C認証とは?、認証製品、C2C認証 取得の流れ、LEED Ver.4 と C2C認証

 

5.LEED V4での活用方法

  <前田建設工業株式会社 調達部 林 昌明氏>

 

6.質疑

 

ビデオを個別に閲覧する場合はこちらから(会員向け)

 

1. LEEDV4 NCマテリアルクレジットの概要:イントロダクション
    前田建設工業株式会社 調達部 林 昌明氏

 

 

2. EPD認証について:製品の環境情報の明示クレジット関連
    一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)柳澤 衛氏

 

 

 

4. Cradle to Cradle認証:材料の成分クレジット関連
    池上産業株式会社 坪倉 真琴 氏

 

 

5. LEED V4での活用方法
    前田建設工業株式会社 調達部 林 昌明氏

 

 

6.Q&A

 

 

Q1.環境製品宣言EPDを取っている商品は、2クレジットが取れると考えて良いか?

 

(JIA 柳澤氏):5社以上20製品を使えば、1ポイントが取れる。

 

Q2.資材メーカーの立場での質問。EPDの申請をしても通らなかった製品は、リサイクルなど他のクレジットであろうがLEED上では評価されないということか?

 

(JIA 柳澤氏): タイプIIIの環境ラベルであることが前提となっている。EPDは”one of them”で、他の認証でも良いが、第三者審査・検証がされていないとダメ。ISO 14025に適合するようなEPDであれば良いが、LCAをきちんと行うには製品分類別基準(PCR)がないといけない。

 

Q3.国内で一番簡単なのは「グリーン購入法適合品」か?

 

(JIA 柳澤氏): それでは十分でないと思う。PCRにも定めるが、EPDは環境影響の種類(例:地球温暖化、酸性雨など)に対して、数字で表される。「グリーン購入法適合品」などでは、そこまでの細かい情報は出てこないのではないかと思う。

 

Q4.塗料の材料のポリマーを塗料メーカーに収めている立場。塗料の材料でEPDを取っても意味が薄く、塗料全体としてEPDを取るほうがいいか? そうした事例があるか? それでも材料で取る必要はあるか?

 

(JIA 柳澤氏): 微妙である。実は、そういう依頼は非常に多い(「材料を検証してください」等)。 材料メーカーがEPDの認証機関にデータを出して、認証をしてもらっているが。 EPDを取る会社から材料メーカーに「第三者検証を取ったデータがほしい」との依頼が来ることが多いようだ。 LEEDでカウントされるのは、塗料全体としてのEPDである。(塗料は、5社20品目に入る。)

 

 

Q5.資料中の「国境を越えた認証」ページの件数=製品の数と考えて良いか?

 

(JIA 柳澤氏): 会社の数である。

 

Q6.スライドp.14について、「LEED対応にはISO 21930準拠」とあるが、このISOでは何が求められているか? その作業は大変なのか、簡単なのか?

 

(JEMAI 片岡氏): エコリーフは、ISO14000シリーズ(LCAの規格)、ISO14025(タイプIII 環境ラベル)に準拠しているプログラムである。LEEDでは、建材のサステナビリティに関する国際基準にも準拠するように求められている。そこで示されているのがISO 21930とEN 15804という2つの基準。 我々はISOの方を優先して使っているので、ISO 21930に準拠するようにしている。 それに準拠するために、既に認定されたPCRを確認する必要があるが、既に認定されたPCRは実際にあり、そこに2~3項目のデータを追加するだけの簡単な作業で済むようにしている。

 

 

Q7.Accoya木材のパンフレットの後ろの方のページにAccoya製サッシについてCO2排出量マイナス8kgとの記載があるが、木材の炭素固定を加味した数字か?

 

(池上作業 坪倉氏): そうだ。

 

 

Q8.一般に、パーティクルボードなども含め、炭素固定量をカウントせずに、製造工程のみでCO2排出量を算定する。GBJへの要望だが、今後、基準をあわせ、分母をそろえて情報を開示していかないと、比較がしずらく、デメリットが出てくるのではないかと危惧している。基準を一つにまとめていただけるとありがたい。

 

(林氏):環境製品情報開示のクレジットとしてEPDプログラムがあり、その中では炭素の算定方法は一定だと思われる。 一方、Cradle to Cradle (C2C)は、廃棄物や再生可能エネルギーなども評価されるが、LEEDの中では、あくまでも化学物質(C2Cの5つの評価項目のうちの1つ)を算定をするための基準として使われているだけなので、LEED内では混同しない。

 

 

Q9.材料の成分の表で、Reachの規則または候補リストに記載された物質を含まない製品とは、リストに載っているものは、Reachの対象にならなければ無理だ、と理解して良いか? 例えば、日本では可塑剤のフタル酸エステルを使っている場合があるが、Reachでは禁止されている。しかし、それを堂々と謳っている場合がある。そうした問合せが多く来る。 欧州では、既に、非フタル酸エステルに移行している。 その辺りは、LEED v4ではどうするのか?

 

(Woonerf フランサ氏): v4は色々な項目がある。色々な認証が関連するが、例えば、C2C認証では使用があるとダメ。ただ、LEEDのクレジットでは、開示をすれば良いものもあり、そこではフタル酸エステルが使われていても、開示されていれば構わない。知りながら使うことは、LEEDのポイントには悪影響を与えない。

 

 

Q10.EPD International ABについて、製品が日本には1つしかなく、スウェーデンのウェブサイトで検索できるとのお話だった。 エコリーフやEPD Internationalなど、タイプIII認証は世界中にあると思うが、統合された検索ポータルというのはあるか? そうした枠組みが無い場合、エコリーフなどそれぞれのサイトを1つ1つ見に行かないといけないだろうが、それはいくつあるのか? なお、エコリーフのサイトは、海外からも英語で検索できるのか?

 

(JEMAI 片岡氏): タイプIIIラベルの国際ネットワークとして、GEDnetというのがあるが、今は、一旦活動休止中であまりウェブページにも情報は出ていない。 また、PCRはできるだけ誰でも探せるようにしよう、というのがISOの考え方。数年前からGEDnetの活動の中で、1つのウェブサイトに世界中のPCRを集めよう、ということでウェブサイトが出来上がったものがあるが、それぞれが自分たちの国のウェブサイトもあり、こちらでも英語で発信するというのが大変なのか、あまりアップデートされていない状況。 欧州には15程度EPDのプログラムオペレーターがある。米国では最近5~6個新しいプログラムができた。アジアでは、日本、韓国、台湾にプログラムオペレーターがある。 残念ながら、それぞれのオペレーターのページに行かないと検索できない、というのが今の状況。 エコリーフのウェブサイトでは、事業者さんの英語での情報発信は検索できるようにはなっている。海外からどのくらい実際に検索がなされているかは分からない。 ただ、輸出用にEPDを取ることは多い。欧州や米国の市場に出て行くために日本でエコリーフを取り、英語で情報を公開している、という例はかなりある。

 

 

以上

 

 

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