2017年3月22日(水)開催 <募集時セミナー案内はこちら>
第33回GBJセミナー
主題:第33回GBJセミナー【LEED Talk】LEED V4でグリーンビルの建材に求められること、建設業界・メーカーに求められることは何か
日時:2017年3月22日 (水) 15:00~17:30
会場: TOTO汐留ビル24階「FLATO」
講師の音声付資料 目次
浦島 茂 氏(グリーンビルディングジャパン)
1.LEEDの概要、LEED 栄養成分表示、GBIG (Green Building Information Gateway)、arc、LEEDの歴史、LEEDがマーケットを先導する
追谷 武寿 氏(株式会社UL Japan)
1.
LEEDの概要、LEED 栄養成分表示、GBIG (Green Building Information Gateway)、arc、LEEDの歴史、LEEDがマーケットを先導する
2.
LEED LOGOの違いは?、International、LEED 普及状況、マルチ言語対訳表、英語<>日本語 対訳例、LEEDの対象、クレジットカテゴリー チェックリスト日本語版、ビデオの内容まとめ、LEED何のため?
3.
クレジットカテゴリー別のLEED v4の変更点、パブリックコメント、LT 立地と交通手、SS 持続可能な敷地、WE 水の効率的利用、EA エネルギーと大気、MR 材料と資源、IEQ 室内環境品質、LEED v4 マテリアルカテゴリー、MR 材料と資源、MR キーワード
all.全編版 1-3
4.
会社概要、製品をLEED貢献ができるマテリアルとするために、Environmental Product Declaration (EPD)の発行 、ISO14020 環境ラベルシリーズISO 14025 Type 3 Eco Label: LCA based communication tool for environmental performance data、ライフサイクルアセスメント(LCA)、環境影響評価、Projectの流れ、Step 1: Scope、Step 2: LCAの計算、Step 3: EPD認証
5.
EQ Credit: Low-Emitting Materials、GREENGUARD 試験プロセス、EQ CREDIT: INDOOR AIR QUALITY ASSESSMENT、サンプリング 及び 測定
6.
MR Credit: BUILDING PRODUCT DISCLOSURE AND OPTIMIZATION –SOURCING OF RAW MATERIALS、Environmental Claims Validation、MR Credit: BUILDING PRODUCT DISCLOSURE AND OPTIMIZATION –MATERIAL INGREDIENTS、Product Lensによる化学物質の情報開示、UL SPOT LEEDに貢献可能な材料の検索、検索・絞り込み パラメータ
all.全編版 4-6
Q&A
Q1.IEQクレジットのVOC含有基準。放散の基準がわからない。どこに書いてあるのか分からない
LEEDの放散基準は、「カリフォルニア・セクション01350」が基準の名称で、化学物質の名称等が記載されている。どこに書いてあるか分からなければ、個別でメールで対応することも可能(追谷)
Q2.追谷さんの資料P17で、IEQについて、試験のみの場合でも、認証取得と同じように、製造後5週間の縛りはあるのか?old materialsの場合は?
試験のみの場合でも、製造後5週間の縛りはある。Old materialsの場合は、現地での室内空気質アセスメントをしてもらう。(追谷)
Q3.チャンバー試験、いくら位?例えばフローリングなら
1番安価で、40万円。製品の種類や大きさで違う。大きいものだと200万円位(追谷)
Q4.室内空気質の測定の資格、どのようなもの?
サンプリングを行うこと自体に資格はいらない。持ち帰って分析するところに資格がいる。ISO17025の試験場としての認証を受けている(追谷)
Q5.材料の成分開示。SDSじゃだめ?
一般的には、0.1% 1000PPMの開示、SDSでは開示されていない(追谷)
Q6.LEED V4でM&R、建物の情報開示で、どのような建物で貢献したか(クレジットを取得したか)調べることは可能か?具体的にどのEPDで取得したかなど。
V4の事例、まだ少ないが可能なはず。GBCIのHPで特定のプロジェクトを探っていく。どのEPDで取得したかは個別で問い合わせる必要がある。(浦島)
Q7.マテリアルの認証、種類ごとにとる必要あるのか?製品シリーズ、どこまでを同じ製品として見ていい? 複数の部材がある場合は? 当社はカスタマーに合わせて仕様がバラバラ
マテリアルの認証、それぞれの認証プログラムで規定している。認証機関で統一されてされていない可能性があるので、出来れば個別でそれぞれの認証機関に問い合わせして欲しい。PCRについては、同じものを使う。ただ、大きさ、原材料を使う量が変わるとLCAの数値も変わる。複数の部材がある場合は、レポートとしては別々になる。シリーズで表示も可能。また、考えられる仕様で一番負荷が大きいものを最大値としてやることもできる。(追谷)
Q8.民間企業が、オフィスでLEEDの建物をつくるのは受け入れやすいと思う。マンションや住宅に広がるのかを知りたい。買う人のアドバンテージになる? シンガポールは政府系で80%以上ある?
LEED HOMEもある。マンションも4F建ては対象。米国の例はある。行政が補助金を出している。日本では行政的に何かはない。米国はある。サンフランシスコでは25000sf以上の建物では必ずグリーンビルとする義務があり、ほぼLEEDをとっている。連防調達局も施設借りる時は必ずLEEDを借りる。(浦島)
Q9.OEM製品の場合、どうなる?そのOEM工場がEPDを取得している場合など
認証プログラムがどう規定しているかで違う。一般的には、同じものを違う製品名で売っていることはある。その場合は、一度、LCA評価を行っていれば、そのデータを使うことは可能。ULについては、一部可能。認証マークの使用料をもらっている。(追谷)
Q10.家具の評価はなぜ費用で判断されるのでしょうか?
家具もEPDのクレジットでは1品目とカウントできますので、費用のクレジットだけ対象ではありません
Q11.必須条件とクレジットでIAQはクレジット扱いでしょうか?であれば特に満足する必要なないのでしょうか?
IAQは必須条件の性能と、クレジットとしての項目があります。必須条件の項目は満足する必要があります。
Q12.サンフランシスコの規制など、他にも法的規制をまとめたような資料があれば重ねてて教えていただけるととても助かります。
SFの例はこちらのサイトです。
“For example, new commercial construction over 25,000 square feet must be built to LEED BD+C 2009 Gold standards.”
https://sfenvironment.org/article/policy/environment-code-chapter-7-san-francisco-green-building-code
Q13.EPD(その度合いや範囲)は世界共通ですが、それとも日本固有なのでしょうか?
EPDというものはISOの規定に基づいた認証ですので、基本的には世界共通です。しかし、それを取得するためのプログラム・団体が国毎に存在しています。それぞれのプログラム・団体によって、多少進め方などに違いがあります。
以上