第45回GBJセミナー[資料] LEED認証取得事例見学会 近三ビルヂング(LEED O+M V4)

2018年9月25日(火)開催 

 

今回は、Arc認証とLEED-V4適合喫煙室において日本初のLEED V4(LEED O+M)取得事例、近三ビルヂングを見学しました。
近三ビルヂングは、1931年建築家・村野藤吾の独立後第1作として竣工し、以来87年、日本橋室町の角地に建つテナントオフィスビルとして、数期にわたる改修を経て運営されています。
近三商事株式会社の森隆社長と森正隆専務から、歴史、特徴、LEED認証取得への取組みなどの説明の後に、株式会社ヴォンエルフ田中氏よりArcの説明と近三ビルヂングの実例を解説いただきました。その後、社長と専務の案内のもと、省エネルギーの仕組みや耐震補強の工夫、LEED-V4適合禁煙室などを説明いただきました。
参加者の後藤さんからは、「大変豊かな内容で感銘を受けました。(下記に全文)」という感想をいただき、大変満足頂きました。
なぜLEED V4へ取り組んだのか、運営上の工夫をどうしているのかなど、生の声を聴くことができ、非常に有意義な見学会となりました。

 

第45回GBJセミナー

<募集時セミナー案内はこちら>

主題:LEED認証取得事例見学会 近三ビルヂング(LEED O+M V4)

日時:2018年9月25日(火) 18:15~20:00

会場:近三ビルヂング

住所:東京都中央区日本橋室町4-1-21

 

 

講師の音声付資料 目次

1.近三ビルヂングの改修履歴とLEED v4.0(Arc1.0) Gold取得への取組みについて

   森 正隆 氏(近三商事株式会社 代表取締役専務)

 近三ビルヂングの歩み

 これまでの環境対応への取組み

 第2期 耐震補強工事に伴う全館改装と グリーンビル化への取り組み(2014~2015年)

 近三ビルLEED認証へのきっかけ

 近三ビルLEED認証への取組み LEED v4

 日本における環境中のタバコ煙(ETS)のコントロールのための代替手法(ACP)の要件に準拠した喫煙室

 空調熱源改修工事

 

2.ArcによるLEED O+M認証- 近三ビルヂング

   田中 徹 氏(株式会社ヴォンエルフ)

1. LEED O+M ヒストリー

 ⽇本のLEED O+Mプロジェクト(認証取得済: 11プロジェク ト)

 世界のLEED O+Mプロジェクト(認証取得済: 5,649プロジェクト)2018年1月

 ⽇本のLEED O+Mプロジェクト(認証取得済)2018年1

 世界のLEED O+Mプロジェクト(認証取得済)2018年1⽉

2. Arcの概要

Arcプラットフォーム「建物や都市のデータの収集、管理、ベンチマークのWebベースのプラットフォーム」

 ・Arc (platform)

 ・Performance Score パフォーマンススコア

 Arcを用いたLEED v4.1 O+Mの認証

 必須項目とパフォーマンススコアで構成

 Performance Path 加点項⽬

 Performance Path 必須項⽬

 インテリアから都市まで

 ポートフォリオのモニタリング

3. 近三ビルヂングの場合 認証取得時63ポイントゴールド認証取得

 認証取得に向けて実施した事項

 LEEDv4 ⽇本におけるETSのコントロールのためのACP 主なアクション

 

3.Q&A

 

 

ご参加者の声
  • いつもながら、コンパクトな発表、現場の見学、充実した質疑時間という巧みなプログラム構成で、今回も理解をしっかりと深めさせていただきました。
    まずビルオーナー様から、次いで担当されたコンサルタントの方(ヴォンエルフ社)から、それぞれの視点で発表をしていただけたのは、歴史的な背景やプロジェクトの経緯を俯瞰的に理解するのに非常に助けになりました。 ビルオーナー様のご発表は、内容が非常に詰まっていましたが、特に伝えたい部分に熱意を込めてお話くださいました。コンサルタントの方のご説明は、流石と思わせる要を得たものでした。
    現場の見学は、社長と専務にご案内いただけたことに感銘しました。私は専務がガイドを努めてくださった班でしたが、ゆっくり丁寧に、かつ昔のエピソードなども交えて率直かつユーモラスにお話いただけて、学びが多く楽しい時間を過ごさせていただきました。
    築年数が経過したビルを、長期視点を持って手を入れることで価値のある物件として維持することができ、その延長線上にLEED認証(O&M)取得があった、という模範的な事例であるように思いました。見学や質疑の際に、判断に迷った点や難しかった面、テナント様にご理解いただかなければいけない部分などについても話が及んだことが、大変貴重な勉強になりました。 同じ1931年に建設されたエンパイヤステートビルディングとの比較論も、興味深いものでした。
    また、LEED v4における喫煙室の扱いについてのリーディングケースを学べたことが有意義でした。 グリーンビルディングジャパンがUSGBCに働きかけて承認された「日本特例」が実践 に移された 第一号を実際に見ることができ、また、その実現に向けて施された様々な工夫について勉強させていただけたことは、代えがたい機会でした。
    Arcシステムの特徴とLEEDとの連結、近三ビルヂングの事例での活用の模様についての解説は、示唆に富んでいました。水に関してはポイントが取りにくいという日本の多くのプロジェクトに共通するとされる課題についても、考えさせられました。
    以上、大変豊かな内容で感銘を受けました。贅沢な時間をありがとうございました。
  • 事例確認として最適なビルでした。
  • 建物に対する思いがとても大きいので、一つ一つの話がとても貴重でした。
  • オーナーのトップの直接の説明は大変説得力がありました。
  • ビルへの愛が伝わってきました。
  • Arcの具体的な事例を現場の人の声と共に知ることができて良かったです。
  • 苦労した点、やりづらかった点などなかなか普通のプロジェクト紹介では知りえない内容までまとめられていて良かったです。

(抜粋)

 

 

 

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