今こそ他者を思いやり、思いやる心を、より大切にしなければなりません。
このような時には、人命がどれほど尊いものか、この世界がどれほど脆いものかと言いたくなる気持ちにかられます。しかし、実のところ、私たちはこのような経験をかつてしたことがありません。私たちの強さと人間性は歴史を通しで試されてきましたが、現在、私たちの周りで起きている出来事は、間違いなく新たな脆弱さを明らかにし、想像もできない手段で私たちの適応力に課題をもたらすでしょう。そして多くの人がそれらの挫折を乗り越えられないものだと感じると思います。
USGBCでは、私たちの社会がよりレジリエントであることの必要性について、すでに多くの時間を割いて話し合ってきました。そして今、パンデミックの最中で、私たちのベストプラクティス(成功事例)とレジリエンスの高い行動を世界中のコミュニティと共有することで、お互いに助け合う機会を得ています。
26 年間、私たちは USGBC、GBCI、LEED を今日の地位にまで高めるために共に懸命に努力してきました。そして、理事会とメンバーの全面的な支援を受け、今こそ、私たち一人一人が組織の価値観を実践することに集中する時です。
私たちの未来へのビジョンは、これまで以上に強固です。私たちが築き上げてきた持続可能な社会のための世界的な基盤は、不滅です。そして、未曾有の世界的な公衆衛生危機の中にあっても、私たちが長きに渡り築いてきた公正な持続的姿勢は揺らぐものではありません。
私たちの活動と使命は止まることはありません。私たちは、不確実性よりも不変性を優先し、不安よりも安定を優先することで、現在抱える危機に戦略的に適応してきました。マインドフルネスと内省を優先し、自らの組織と地域社会に、安全と平穏、人類という共通の旗の下に集う機会を提供してきました。
今こそ、他者を思いやり、私たちの組織が体現している安定と共感を示す時でもあります。家族や愛する人の健康を優先し、困っている隣人を助けることに集中する時です。今こそ、子供や高齢者、世界中の医療の最前線にいる人々、私たちのために献身的に働いてくれるサービス業の人々、そして突然仕事や安定した収入を得られなくなった人々に感謝と寛大さを表す時です。励ましの言葉をかけるだけでも、寂しさを少しでも和らげるだけでも、今こそ、お互いに手を差し伸べていきましょう。(感染者数の増加)曲線を平らにする一方で、私たちはこれまで以上にお互いの絆をより強固なものにすることをコミットし続けることができます。
私たちは、この瞬間からすべき修正をし、回復し、貴重な教訓を生かし、より健全で持続可能な未来に向けて前進していくことを確信しています。そして、すべての人が心の中に希望を抱き、数週間後、数ヶ月後にはより強い組織とコミュニティとなることを願っています。
感謝の気持ちを込めて。
Mahesh Ramanujam
USGBC articles 原文(2020.3.24) :
https://www.usgbc.org/articles/staying-resilient-prioritizing-one-another-unprecedented-crisis