光の多様性を測定し、知れば知るほど人の健康性に役立つ照明設計が可能になります。光には、私たちの気分や、新陳代謝、睡眠パターン、認知、癒し、幸福感などを左右する力があります。今や、照明技術は、太陽からの光特性を模倣し、電気照明で補って室内の光環境を改善できるようになりました。光のエネルギーを波長ごとに分割する分光器を使うと、さまざまな光をスペクトルパワー分布(SPD)としてグラフ化することができます。朝の散歩時の光、家の中の光、ビーチでの光、森の中での光を測定すると様々な分布となることが分かります。自宅で仕事をするときの光環境を測定すると、WELLの要件を満たさない場合が示されることもあります。光の多様性を知ることで、光の及ぼす健康への可能性とデザインの可能性について学び、照明設計に生かすことが可能となります。
著者:Marty Brennan (マーティー ブレナン)
IWBI 記事 原文(2020.7.8):
https://resources.wellcertified.com/articles/the-more-we-understand-light-the-more-we-can-improve-health/